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お隣はこんなひと、こんなとこ。その3 整骨院の松本さん

こんにちは、院長の松本と申します。
矢部町で「くらつぼ整骨院」を開業し10年が経ちました。

私の出身は福岡県福岡市で、近くに潮干狩りができる美しい干潟が広がる場所です。
大学から東京に出て、その後、今の仕事の専門学校が横浜だったことから横浜に住むようになりました。

 

接骨院と言うと、骨をボキボキと矯正するイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、そのような手荒な手技は行なっていません。身近な治療としては、ぎっくり腰、首の寝違え、骨折のリハビリやスポーツの怪我を扱います。

その他、慢性的な首・肩の痛み(五十肩など)や腰・膝の痛み等、体の痛みの解消に取り組んでおりますのでお気軽にご相談ください。

今回は、多くの方が来院される「筋膜痛」について少しお話したいと思います。
「筋膜」ってイメージがわかりづらいと思います。詳述するとかなり複雑なので、ざっくり解説ですが、
読んで字のごとく「筋肉を覆う膜」です。鶏肉を調理するときに肉をうっすら覆っている膜、アレが筋膜です。
体の表面から奥に向かって5層あります。この筋膜が堅くなることで痛みやしびれが起きます。
首から肩にかけてしびれて痛い、夜も眠れないような強い肩甲骨の痛みがある、歩行時に片方のお尻や脚に違和感を感じる、などなど症状は多岐にわたります。整形外科でレントゲン撮ったけれど異常がない場合、この「筋膜痛」治療が有効です。例えば肩を指で押したら指先までビリビリするような「関連痛」が出る方には特に効果があります。


しかし、痛みがしつこい事が悩ましい。しつこさの原因は筋膜の形態記憶のような性質です。筋膜はコラーゲンとエラスチンというたんぱく質の繊維で構成されています。セーターをイメージしてみてください。セーターを構成する糸がたんぱく質の繊維です。セーターの一ヶ所を引っ張ると、糸の配列が乱れて「密」なところと「疎」の部分ができます。痛みを発するのはこの「密」になった部分です。
当院ではこの「密」の部分を手技でほぐしていくのですが、いったんほぐしても筋膜は形態を記憶しているのでまた元に戻ります。
したがって繰り返しほぐすことで痛みがなくなります。痛みが治まれば、筋膜の偏りの多くの原因である体のゆがみを治療し完了です。
昔の筋膜リリースは内出血が起こるほどの圧力が必要と考えられていましたが最新の研究ではそのような力は必要ありませんのでご安心を。

また、簡単な「ゆがみ」の見方をお教えします。
鏡の前に立って両肩の高さを見てください。ポイントは両肩の端の骨の高さを見ることです。
水平になっていますか?
水平でなければ水平にしてみてください。
そして、水平に整えた肩のラインに対し、顔が右に傾いていたりしていませんか?
傾いている場合は、まっすぐ正面を向いてみてください。
最初は違和感を感じるかもしれませんが、これが正しい姿勢です。
鏡に映ったご自身はいかがでしたか?

最後に趣味のお話を少々。
松尾芭蕉は『奥の細道』で「毎日の生活そのものが旅だ」と言っていますが、現代では日常を離れた旅を楽しみます。

私は旅をするのが好きです。

 

知らない場所に行って美味しい肴で一献。

最高の時間です。
暖簾をくぐりカウンターの隅に腰を下ろし、メニューにさっと目を通しながら、まずは店主のおすすめと地酒でスタート。頃合いを見て御造りの注文を入れ、それに合わせて燗酒もお願いする。主役の登場で至福の時間が到来。

お酒が進むにつれその土地の食や歴史、人柄などの話に耳を傾け、そこでしか味わえない逸品を肴に、また一献。あっという間に夜が更けていきます。将来は、日本全国の居酒屋・酒蔵さんを巡る旅がしたいです。


居酒屋文化サイコー!